2019/5/8
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どうすれば禁煙できる? |
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禁煙を始める前に禁煙の間違った知識を正しておく事で勘違いが原因による禁煙失敗のリスクを軽減する事が出来ます。最も多くの喫煙者が勘違いしているのが「タバコを吸うとストレス解消になる」という点です。数時間タバコが吸えない状態が続くとイライラし始め、タバコを吸う事でイライラを解消する事が出来ます。しかし、このイライラは「タバコを吸えない禁断症状によるストレス」が原因ではありません。 また、ストレスの原因となる禁断症状を我慢出来ない物と考えている方も多くいます。特に何度も禁煙に失敗している方は禁断症状がトラウマとなっている場合も珍しくありません。禁煙時に感じるイライラや落ち着かないといった状態は脳内にドーパミンやセロトニンが出にくくなっている事が原因となっています。禁煙時に感じるイライラを感じさせないようにするための「運動する習慣」を作るという取り組みを行っております。運動は費用をかける事なく誰でも気軽に出来る事に加えて、自然にドーパミンやセロトニンが出るといったメリットがあります。さらに、体を動かしている最中はタバコを吸わずに済むだけではなく、タバコを吸いたいという気持ちを抑える効果も同時に得られるので禁煙には欠かす事が出来ません。 一方、起床時や食後といった習慣依存も存在します。毎日の生活の中で時間や場所、一緒にいる人といった様々な条件でタバコを吸う習慣が付いてしまっている方もいます。習慣依存が多いと禁煙した時のストレスも多くなってしまいますが、習慣依存の場合は予めタバコを吸いたくなる条件を見つけておく事が禁煙を成功させるコツとなります。習慣依存のほとんどは気付かない間にタバコが吸いたくなる条件・環境が作られています。禁煙を始める数週間前から、自分がタバコを吸いたくなる条件・環境を記録しておき禁煙開始時にはその条件・環境を遠ざける事で吸いたい衝動を抑える事が出来ます。 禁煙は中高年層の人よりも若い人のほうが挫折しやすい傾向があります。これはタバコの刺激に対する欲求が若い人ほど強いためです。禁煙の一般的な方法としてタバコの代わりにアメやガムなどのお菓子を食べる行為が古くから知られていますが、この方法は若い人にはあまり効果がありません。若い人は口が寂しいのでなんとなく吸うのではなく、タバコによる刺激を求めて吸うケースが多いのが失敗しやすい理由です。同様にお茶やコーヒーを飲んだり、歯磨きを行って口の中の寂しさを紛らわせる方法も効果的ではありません。若い人が禁煙を成功させるには代替品を使うのではなく、タバコに接する機会を徐々に減らしながらタバコへの嫌悪感を持たせる方法が必要になります。そのため、禁煙カウンセラーなどの専門職に相談するのが最も無難な対処法です。 禁煙は単にタバコを吸うのを辞めると思うだけではなく、いつまでもタバコを吸わない意思を持ち続けなければ成功とはいえません。タバコが人体にもたらす影響についての知識が無い素人では完遂するのは困難です。特に若い人ほど刺激を欲する傾向が強く、タバコを急に取り上げると心身に悪影響をもたらす可能性もあります。本物のタバコに似た風味を持つ電子タバコを使う方法もありますが、若い人は味覚が敏感なのでわずかな差に気づいてしまい、良い効果を得るのが難しくなります。そのため、一定時間だけ一切タバコに触れない、限定的な禁煙を幾度も繰り返して徐々に体を慣れさせる方法が選ばれることになります。次第にタバコを吸いたいとは思わなくなり、遂には匂いや煙に嫌悪感を覚えるようになれば禁煙に成功したと判断出来ます。しかし、効果が出るまで時間がかかることから根気強く続ける必要がある他、途中で挫折することも多いので親族など身近な人のサポートが不可欠です。 煙草は身体に悪いとわかっているので、誰でも一度は禁煙に挑戦しようとするものです。しかしながらずっと禁煙を継続するのは至難の業です。予測できない体調の変化やストレスがあった時に、どうしてもまた吸いたくなるものです。禁煙するための方法やツールは世間に溢れていますが、どれを採用しても、自力ではなかなか継続しにくいのが多くの喫煙者の抱える悩みでしょう。一人で禁煙の訓練を続けるより、サポーターがいた方が効果的です。 これはダイエットと同じで、トレーナーが付いてアドバイスをしてくれると意思の弱い人も何とか継続しようと努力することができます。たとえ相手のアドバイスが事前に予測できる内容でも、相談に応じてもらうという行為自体に意味があります。また人間は他人の期待を裏切りたくないという気持ちが強く、自分だけではできないことも他人の目があるとサボれなくなるので、こうした心理を利用した療法とも言えます。 筋トレのように脇にピッタリ寄り添ってサポートしてくれなくても、毎日禁煙の状況について報告し、指示をあおぐ人がいるだけでも効果はあります。禁煙したい人は毎日必ず電話でカウンセラーなどのサポーターに禁煙の状況を報告するのです。終日禁煙できたらその成果を伝え、褒めてもらいます。禁煙できずに吸ってしまっても、吸った本数と場所や時間などを報告します。そしてその日の喫煙の原因について話し合い、アドバイスをもらいます。 禁煙に失敗した日は、報告するときに後ろめたい気持ちになりますが、これがまた禁煙を再開しようという強い動機付けになります。報告する相手は顔見知りではなく、禁煙サポーターとして新たに依頼された初対面の人でなければなりません。家族や友人など知り合いでは甘えが生じて効果を期待できないからです。そしてサポーターにはきちんと謝礼を払って、お金をかけた禁煙トレーニングをします。有料だと無駄にできないという動機が強く働くので効果的だからです。 禁煙のカウンセリングは、タバコの本数を減らして、2週間ほど吸って頂き一気にやめる方法です。禁断症状については心配いりません。カウンセリングを行っていれば欲求が弱くなってくると分かります。
禁煙できて喜んでいるのに、吸ってしまうことはありません。
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