2020/4/29
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タバコを吸っているあなた自身が健康を害する |
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「禁煙したいけどなかなかやめられない」という人は、「タバコがどれだけ健康に悪影響を及ぼすのか?」 について客観的に理解することをおすすめします。 タバコは万病の元ですが、その中でもがん、虚血性心疾患、慢性閉塞性肺疾患は喫煙関連三大疾患と呼ばれています。
タバコを吸うと肺がんになりやすいというのは誰もが疑うことのない事実ですが、その他にも ・食道がん ・口腔がん ・咽頭がん ・膀胱がん など、全身に起こるがんについてもそのリスクが指摘されています。タバコの煙に含まれる化学物質が発がん性因子として遺伝子の突然変異を引き起こし、細胞のがん化を促進すると考えられているからです。
虚血性心疾患とは心筋梗塞や狭心症など、心臓に栄養を供給するための血管が狭くなったり詰まったりする病気です。 タバコに含まれるニコチンや一酸化炭素が心臓にある冠状動脈の動脈硬化を促進させ、中が狭くなったり詰まりやすくさせてしまうのです。
肺の中には「肺胞」と呼ばれる小さな袋がたくさんあり、たくさんの面積を生み出して効率よくガス交換ができるような仕組みになっています。 しかしタバコを吸うことでその壁が徐々に破壊され、仕切りがなくなりどんどんと大きな袋になります。 その結果ガス交換が効率よくできなくなり、呼吸が苦しくなるのです。このほかにもタバコは胃潰瘍、十二指腸潰瘍、歯周病などの疾患を患うリスクを急上昇させると言われています。
それでもタバコがやめられないというあなたは、タバコの副流煙が他者に与える悪影響について考えてみるのはいかがでしょうか? タバコを吸っているあなた自身が健康を害するのはあなた個人の自由ですが、あなたがタバコを吸って発生する副流煙があなたの大切な人を苦しめる可能性もあるのです。受動喫煙に関するこんな調査があります。 喫煙する夫を持つ非喫煙女性の肺がんの相対危険度は、夫が1日20本以上タバコを吸う場合、およそ2倍になるというデータがあります。 さらに受動喫煙の影響で心筋梗塞に罹りやすくなるという報告もあります。 またお母さんが喫煙者の場合、小さな子供が喘息になりやすいという危険性も報告されているのです。 |
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