2019/5/5
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タバコの害について理解する |
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近年、駅の構内など公共の場以外でもスーパーやデパート、外食産業でも全面禁煙という店舗が多くなりました。禁煙は今や、ちょっとしたブームになっているといえるでしょう。 こうした禁煙への取り組みは国内のみならず、国外でも活発で、WHO(世界保健機関)では2005年に「たばこ規制枠組条約」を発効し、たばこの消費量や喫煙率の減少させるための政策を盛り込みました。 他にも「世界禁煙デー」をはじめ、禁煙は全世界規模で広がっています。しかし、なぜそれほどまでに禁煙が広がっているのでしょうか。まず、タバコがもたらす健康被害について徐々に明らかになり、禁煙についての意識が高まったことがあげられます。 タバコはがんのみならず、十二指腸潰瘍や循環器系の病気の原因となります。また近年では、自分の意思とは関係なく煙を吸い込む「受動喫煙」によって、本人のみならず周囲の人たちにもCOPD(肺気腫、慢性気管支炎、喘息、肺炎)など呼吸器の病気を引き起こすことが明らかになっています。 実際、禁煙のメリットは大きく、たった数日で味覚や嗅覚が鋭敏になり、1年後には肺機能が改善するなど、健康改善に大きな効果があります。とはいえ、禁煙に我慢は付き物。タバコをやめても2、3日たてば「吸いたい」という欲求に駆られます。 これは長年タバコに依存してきたことから起こる症状で、いらいらしたり、落ち着きがなくなったり、ひどい時にはうつや不眠の症状が現れます。結局、自分に様々な言い訳をして喫煙してしまう、というケースが多くみられます。 それでは、禁煙を成功させるためにはどうすればいいのでしょうか。その方法の一つに、カウンセリングがあります。禁煙は自分の意志のみで取り組んでも、往々にして失敗しやすいものです。 カウンセリングでは、この喫煙の欲求をコントロールすることが最大の目標とし、まずは喫煙したまま、タバコに関するレポートを書きます。これは喫煙は本人にとって「苦しいこと」だということを正しく認識し、禁煙の決意を固めるためです。 その後、目標を設定して禁煙を開始し、禁煙するというよりもむしろタバコを吸わない時間を延ばしていくイメージでカウンセリングを続け、禁煙を成功に導きます。その他にも様々な禁煙の方法があります。自分にあった方法を選んで、禁煙に取り組みましょう。 禁煙のカウンセリングは、タバコの本数を減らして、2週間ほど吸って頂き一気にやめる方法です。禁断症状については心配いりません。カウンセリングを行っていれば欲求が弱くなってくると分かります。 禁煙できて喜んでいるのに、吸ってしまうことはありません。 |
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