2019/5/6
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禁煙失敗の原因 |
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禁煙は自分一人では難しいです。禁煙外来でもなかなか上手く治療できないことが多いでしょう。しかし、禁煙のカウンセリングを行えば大丈夫です。禁煙中に離脱症状などが起きても、うまく乗り越えられるような取り組みを行っており、例えば、近年の治療では、カウンセリングでタバコに依存する心も治療しております。 患者さん一人一人の性格や健康状態、生活などに合わせて、まずは灰皿やタバコの買い置きを処分することから始めます。それから、タバコを吸いたくなった時の対処法や吸いたい状況を回避する方法などをアドバイスします。例えば、克服する方法として、深呼吸をする・歩いたり他の作業をする等がそうです。 他には、オンライン上で相談に乗ってくれる先生方もいらっしゃいます。患者さんや禁煙をサポートする家族向けの番組もあり、禁煙についての知識を深めることも可能です。禁煙は大変なイメージですが、禁煙できれば大変多くの利益が得られます。 禁煙に失敗にしても、諦めずに挑戦することが大切で、そのために、禁煙力を高めるための取り組みも行っております。また、2018年には健康増進法の改正により、原則屋内禁煙が初めて法制化され、2020年には飲食店も原則屋内禁煙になっております。 離脱症状を抑えながら禁煙を続けると、タバコでダメージを受けた体も健康に近づきます。まず禁煙1ヶ月で、咳や痰などの症状が改善され、2~4年後には狭心症や心筋梗塞などのリスクもかなり低下します。 10年後はがんのリスクも低下し、10~15年後には咽頭がんのリスクも低下します。10~20年後には、肺がんリスクと口腔がんのリスクがタバコを吸わない人と同レベルになります。 今からでも遅くはないので、禁煙が続かない方や禁煙経験のない方など、安心してカウンセリングを受けてください。タバコを吸うことが止められない人の多くは食生活に問題があります。 栄養が偏った食事を続けることで体の具合が悪くなり、ストレスも溜まります。慢性的な不快感に見舞われ、一時的な爽快感を得る目的で喫煙に及び、習慣化してしまうのが大まかな流れです。 タバコを止めると決めるのは簡単ですが、実行するのは困難です。タバコを吸うことに体が慣れているため、急にタバコを吸わなくなると強烈な不快感に襲われることもあります。 また、栄養の偏りから来る心身の不調を紛らわす目的で喫煙に及んでいるので、根本的な改善を図るには食生活の見直しが急務です。栄養バランスを考え、体に良いメニューの食事を摂ることが効果的な禁煙に繋がります。また、タバコを止めることで味覚の機能が回復し、食べ物が美味しく感じられるメリットもあります。 食事の見直しで第一に考える点は栄養バランスです。脂肪や塩分、糖分の過剰摂取は肥満や高血圧などの不具合を引き起こす他、膨満感や体温の上昇など不快な状態を誘発します。 慢性的に不快な状態になってしまうことで、爽快感を得られるタバコを欲するようになります。また、アルコールの摂取もタバコを欲しがるきっかけになるので、禁煙を成功させるにはこれらを避けることが重要です。 水分を多く含む野菜類を多く摂取して清涼感を得ることで、タバコを吸いたいとは思わなくなります。また、あっさりとした甘味を持つ果物を食べるのも効果的です。食後にタバコを吸いたくなるのは爽快感を欲する他に口の中が物足りないと感じることが原因です。 そのような時はタバコを吸うのではなく、代わりにお茶やコーヒーを飲むのが満足するコツです。砂糖やミルクなどは加えずにストレートで飲めば糖分を摂り過ぎる心配はありません。 禁煙のカウンセリングは、タバコの本数を減らして、2週間ほど吸って頂き一気にやめる方法です。禁断症状については心配いりません。カウンセリングを行っていれば欲求が弱くなってくると分かります。 禁煙できて喜んでいるのに、吸ってしまうことはありません。 |
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