2023/11/20
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タバコは依存性の強い薬物 (禁煙できない) |
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タバコは薬物だからやめられないのです。吸えば誰でもやめられない。吸わされているのです。 特に、タバコに含まれるニコチンは、依存性を持つ薬物として、世界保健機関(WHO)や各国の専門機関によって明確に位置づけられています。 タバコが薬物であるとされる理由は、以下の科学的根拠に基づいています。
1. 脳内への作用
ニコチンは、喫煙後わずか数秒で脳に到達し、ドーパミンという神経伝達物質を大量に放出させます。このドーパミンは、快感や満足感を引き起こす役割を担っており、タバコを吸うと「ホッとする」「気分が落ち着く」と感じるのは、この作用によるものです。 このメカニズムは、ヘロインやコカインといった他の薬物依存症と同じ「報酬系」と呼ばれる脳の回路に作用するものであり、強い依存性を形成します。
2. 強い依存性
ニコチンの依存性は、多くの研究でコカインやヘロインに匹敵する、あるいはアルコールや覚醒剤よりも強力であることが指摘されています。 喫煙を続けることで、脳はニコチンがないと正常に機能しにくくなり、ニコチンが切れると強い離脱症状(禁断症状)**が現れます。この苦痛を避けるために、再びタバコを吸ってしまうという悪循環に陥るのです。
3. 医学的な診断基準
国際的な疾病分類や精神疾患の診断基準において、ニコチン依存は「ニコチン依存症」という病気として扱われています。これは、個人の意志の問題ではなく、治療が必要な病気であるという医学的な認識に基づいています。 このように、タバコは単なる嗜好品ではなく、薬物として、そしてその依存性は病気として捉えられているのです。
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